みんなの党・渡辺喜美代表こそ大人になったらどうか

一連の橋下発言に反発して、みんなの党・渡辺代表は維新の回との選挙協力解消を明言、維新候補が出馬する選挙区での対抗馬擁立すら臭わせた。

ちなみに以下は、憲法記念日の代表所感(抜粋)である

http://www.your-party.jp/news/party-opinion/002010/
みんなの党改憲を目指すが、我々は戦時体制を賛美し、復古調の古色蒼然たるレトリックを駆使する勢力とは異なる。復古派との違いは歴史認識である。「戦後レジーム」とは、今日の官僚統制・中央集権が確立された戦時体制と連続した占領体制の所産である。占領時代に温存された国家社会主義のDNAを一掃することなくして、戦後レジームの転換はありえない。この歴史認識があれば、大局を誤ることはない。戦時体制回帰の復古派とは、一線を画して参りたい。

http://www.your-party.jp/news/party-opinion/001957/
ここでも同じことが繰り返し述べられている。


新報道2001世論調査(5月16日首都圏男女500人)によれば
自民党40.2%
民主党4.6%
維新の会4.0%
みんなの党2.8%

http://www.fujitv.co.jp/b_hp/shin2001/chousa/index.html

これは首都圏が対象なので、維新の会は関西ではこれよりやや多く、みんなは少ないと思われる。
ここで支持率わずか4.6%に落ちぶれた民主党みんなの党に擦り寄ってきているのである。兼ねてから渡辺代表は民主党よりの発言があったが、沈み行く泥舟にわざわざ乗り込もうとしているとしか思えない。全く不可解な行動である。「第三極」はどこいったのか。

渡辺、江田、浅尾、石原、橋下、松井の「仲」などはっきり言って国民にはどうでもいいのである。気にかけるといえば、せいぜい石原と渡辺の親父が懇意だったことくらいである。幹事長同士がまとめた選挙協力をいまさら壊してどうするのか。4.0%と2.8%で別れたって無意味である。憲法ですらまとまらない民主党よりはマシかも、と思っている矢先にこの痴話喧嘩である。「くっつかなくて正解だった」、そりゃそうだろう、だからといってイデオロギーを除けばこれだけ主張の似た政党が批判しあうのはわかりにくい。多少見解が違いようが友党のままでいる方がよっぽど議会政治のためだ。

だいたい騒いで耳目を集めるなんていつもの橋下のやり方ではないか。それにまんまと乗せられてどうする。馬鹿馬鹿しいことこの上ない。

参考

Q 今年夏の参議院選挙の比例代表では、どの政党の候補者、あるいは、どの政党に投
  票しようと思いますか。次の中から、1つだけ選んで下さい。
自民党 47 民主党 7 日本維新の会 8 公明党 5 みんなの党 4 
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe6100/koumoku/20130513.htm

◆仮にいま、参院選の投票をするとしたら、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。次に挙げる政党の中から一つだけ選んで下さい。
自民49(46)▽民主8(6)▽維新7(10)▽公明6(4)▽みんな5(6)
http://www.asahi.com/special/news/articles/TKY201305190229.html

(抜粋)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013051900073
維新との選挙協力解消=みんな代表が明言

 みんなの党渡辺喜美代表は19日、都内で記者団に対し、日本維新の会との参院選での選挙協力について、「解消せざるを得ない。もう関係を断ち切る」と表明した。維新の橋下徹共同代表(大阪市長)の従軍慰安婦問題などをめぐる発言を受け、みんなは17日に選挙協力の「凍結」を決めていたが、維新側に発言を撤回する意思がないと判断、解消に踏み切ることにした。
 みんな、維新両党は参院選について、12の1人区を含む計25選挙区での候補者一本化と共通公約作成で合意していた。しかし、渡辺氏は「ケース・バイ・ケースで候補者擁立を指示している」と述べ、維新候補が出馬する選挙区での対抗馬擁立を検討する考えを明らかにした。また、速やかに協力解消の党内手続きに入る意向を示した。
 みんなは維新側に対し、橋下氏が在沖縄米軍に風俗業利用を勧めた発言の撤回などを求めていたが、橋下氏や松井一郎幹事長(大阪府知事)は「発言に誤解がある」などとして撤回はしていない。こうした対応について、渡辺氏は「常軌を逸している。言い訳を百万回繰り返しても国民は理解しない」と批判した。
 これに対し、松井氏は大阪市内で記者団に「『橋下はこれでおしまい、弱ったやつと組む必要はない』という話なのか」と不快感を表明したが、「しょうがない」とも述べた。
 一方、民主党海江田万里代表は京都市で記者団に「みんなの党とはこれまで水面下で話し合いをしてきたが、これからも続けていきたい」と述べ、みんなとの連携に期待を示した。 (2013/05/19-21:19)