北朝鮮、中距離弾道ミサイル発射−日本本土上空を通過は3回目(8/29) 続いて6度目の核実験−揺れの規模は過去の10倍(9/3)

金正恩は、狂人か?焦っているのか。
彼のもとに内外の正しい情報は集まっているのだろうか。余りのストレスに正常な判断能力を失ってはいないだろうか。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/northkorea_provocation/

(抜粋)
 29日朝、北朝鮮は事前の通告もなく日本の上空を通過する弾道ミサイルを1発発射しました。弾道ミサイルは、北海道の上空を通過したあと北海道の襟裳岬の東、およそ1180キロの太平洋上に落下したと推定されています。飛行距離はおよそ2700キロと推定され、防衛省は中距離弾道ミサイルの可能性があると見て詳しい分析を進めています。

 防衛省によりますと、北朝鮮が、発射の方向などを国際機関に事前に通告せずに日本の上空を通過する弾道ミサイルを発射するのは、平成10年8月に、「テポドン1号」を発射した時以来だということです。この際、北朝鮮は、発射のあと、国営メディアなどを通じて、「人工衛星を打ち上げた」と発表したということです。

 日本の上空通過が初めて確認されたのは平成10年8月で、北朝鮮東岸から発射された弾道ミサイルが東北地方の上空を越えて三陸沖に落下したと推定されています。また平成21年4月には人工衛星を打ち上げるとして、北朝鮮北東部のムスダンリから「テポドン2」か、その改良型とみられる弾道ミサイルが発射され、東北地方の上空を通過し3000キロ以上飛行して太平洋上に落下したとみられています。

 さらに、これと同じタイプのミサイルが平成24年12月と去年2月にいずれも北朝鮮北西部のトンチャンリ(東倉里)から発射され、沖縄県先島諸島付近の上空を通過しています。

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http://www.asahi.com/articles/DA3S13113493.html

(Media Times)ミサイル報道、過剰? 番組中断、各局「Jアラート」画面に

2017年9月2日05時00分

NHKなど各局がJアラートの画面を放送した

 北朝鮮弾道ミサイルを発射した8月29日早朝、テレビ各局は放送していた番組を一斉に中断し、総務省消防庁全国瞬時警報システム(Jアラート)の画面に切り替えた。その後も午前中はほぼミサイル報道一色となり、「過剰」との批判も出ている。「正しく恐れる」ためにはどうあるべきなのか。

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 災害の避難訓練なら、「騒ぎすぎ」とは言わないだろう。北朝鮮のミサイルも、いつ来るかわからないという点では同じなのに。あの常軌を逸した指導者の気分次第で...

 仮に失敗したら日本に落ちてくる可能性もあるのだから、ミサイル報道一色は当然ではないか?

 「過剰な報道」「必要以上に危機を強調するのは戦前と似ている」と批判するのはどうかしている。「国民保護情報」を伝えなくていいのだろうか。
 
 「勝てる戦をなぜやらぬ」と煽った戦前
 「ミサイル報道は過剰」と平和ボケした戦後

 相変わらず日本の一部マスコミのピントは外れている。

 先日も、NHKを含む多くのメディアが、日本が核兵器禁止条約に入らないのを批判的に伝えていた。大国の核兵器がむしろ戦争を抑止しているというのに、それを正面から伝えずに読者・視聴者を欺き続けるのはいい加減にしたらどうか。特に、NHKは受信料で運営されている。

 結局のところ、醜い現実だが、相互確証破壊が戦争を減らす大きな要素だろう。つまり、日本が単独で北朝鮮指導部(平壌)を破壊できる能力を持つことが、北朝鮮が日本への攻撃を躊躇する理由になる。しかし、それを伝えない。敵基地攻撃能力は戦争(の可能性)を増やすのではない。むしろ減らすだろう。しかも、鳩山一郎政権以来の政府見解なので、数年前からリベラルメディアが大好きな「長年積み重ねてきた答弁」にも矛盾しない。

 ところが、リベラルとされる人々の多くは日本の防衛力向上(防衛費の増額、装備品の購入、憲法改正、法律の整備)に大反対する。

 彼らは、実際には、1960・70年代以来、反米、反天皇、親社会主義共産主義が本音であろう。(結果的に日本の伝統・文化を段階的に弱体化しようとしている。)
 しかし、本音を表に出せば多くの一般(中道)の人々が離れていってしまう。そこで、平和主義、理想主義、国連重視、環境保護、人権擁護、フェミニストの仮面を被っている。中道の人々の情緒に訴えかけるために、すぐに戦前の一時期を持ち出し、現在の日本を信用しない。日本に強くなってほしくない、弱いままでいてほしい、という。

 一方で、日本、米国に非常に厳しく、一方で、北朝鮮・中国・ロシアによる国際平和への挑戦、人権侵害、環境破壊にはさほど強い発言・行動をしない。卑怯だと思うが、わかりやすいともいえる。