みんなの党・渡辺代表、江田幹事長を更迭

みんな・江田幹事長を更迭
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130807/stt13080717270012-n1.htm

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130727/stt13072703120003-n1.htm

 新聞やテレビの業界用語に「頭撮り」なるものがある。重要な会議や会談の冒頭だけ報道陣に公開することで、開会の挨拶が終わるやいなや広報担当者が「はい、ここまで」と大きな声を出し、会場から記者やカメラマンを追い払う。

 ▼むろん、当事者はそのまま残って会議や会談を続行するのだが、みんなの党両院議員総会では、渡辺喜美代表、江田憲司幹事長ともに「頭撮り」だけで外に出されてしまった。対立する2人がいては議論がしづらい、という理由からだそうである。

 ▼議長役が指導力を発揮したユニークな運営である。ではあるが、会社で言えば、社長、専務抜きで重要会議をやるようなもの。この際、議員みんなの個性を生かすため「ひとりひとりの党」に党名を変えるのも一興ではないか。

 ▼党名を変えた方がいいのは、みんなの党だけではない。福島瑞穂党首が辞めても後釜が見当たらない社民党は「そして誰もいなくなった党」を、獲得議席ゼロでも小沢一郎代表の責任を問う声が出ない生活の党は、「それでも続投(とう)」を推奨したい。

 ▼逆に最も名は体を表しているのが、民主党である。党首自ら一議員に離党を勧告しても応じなくていいのだから、極めて民主的だ。会議で最も重い処分である「除籍」を提案しても異論が出れば、あっさり引っ込める柔軟性もある。

 ▼議員のみなさんも民主的な人ぞろいである。比例代表で当選した7人中、労組出身でないのはたった1人。党の実力者、輿石東参院議員会長が日教組出身なら、きのう選ばれた幹事長も労組出身である。「組合党」と名乗っても不思議でないが、党名はそのままでいい。鳩山由紀夫元首相から始まった民主党3代の政権が何をしたかを有権者が忘れないために。

産経新聞2013.07.27[産経抄] より