閉会中審査=南スーダンPKO日報、加計学園獣医学部新設

 森友学園問題以来、ひたすらスキャンダル追及なのだが、北朝鮮が新型長距離弾道ミサイルの発射実験に成功した直後なのだから、防衛省幹部も読んでその問題もやれば、少しは野党の存在価値も増すだろうにねぇ。北のほうがはるかに国家の一大事なのに。

http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072200409&g=pol

「日報」「加計」24日論戦=安倍首相出席で衆院予算委

 衆院は24日、参院は25日、それぞれ安倍晋三首相も出席して予算委員会の閉会中審査を行う。野党は、南スーダン国連平和維持活動(PKO)に関する陸上自衛隊の「日報隠し」問題で、関与が疑われている稲田朋美防衛相を徹底追及する。また、学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐって、国家戦略特区担当の山本幸三地方創生担当相が新設方針を事前に関係者に伝えた疑いが浮上。「加計ありき」を否定してきた山本氏の国会答弁との整合性が問われることになる。
 首相は、説明責任を果たす姿勢を示して内閣支持率下落に歯止めをかけたい考え。だが、加計、日報両問題をめぐる混乱は拡大しており、首相の思惑通りに運ぶかは不透明だ。
 PKOの日報問題では、陸自が廃棄したとしながら保管していた事実を公表しない決定を、稲田氏も了承したとの疑いが浮上している。廃棄されたはずの電子データの保管が判明したのは1月。政府関係者によると、稲田氏には2月中旬に報告が上がったとされる。
 稲田氏は2月15日に岡部俊哉陸上幕僚長らとの会議に臨んだことは認めたものの、報告を受けたことは否定。21日の記者会見でも「非公表や隠蔽(いんぺい)を了承するということはあり得ない」と強調し、防衛監察本部による同日の聴取にも同様に主張した。
 民進党など野党は、関与を否定し続けてきた稲田氏の国会答弁が「虚偽」に当たると批判。閉会中審査では、稲田氏を追及するのに加え、首相にも稲田氏の即時罷免を要求する方針だ。
 一方、加計問題では、学園に新設の認可が下りる2カ月前の昨年11月、山本氏が日本獣医師会の幹部と会い、四国設置の方針に言及したとする同会作成の記録が表面化。山本氏は「相手側の思い込み」と否定しているが、内閣府側に反証記録はない。審査には同会関係者も出席する予定で、両者の主張がぶつかり合うとみられる。
 加計問題を「告発」した前川喜平前文部科学事務次官が「キーパーソン」と指摘する和泉洋人首相補佐官による初の国会証言も焦点だ。前川氏は、昨年面会した和泉氏から「首相は自分の口からは言えないから、私が言う」と、学部新設へ速やかな対応を求められたと主張。和泉氏は「発言した記憶はない」としており、どちらの証言により説得力があるかがポイントとなる。(2017/07/22-15:33)